認知症のお話 その2 アルツハイマー病
今日は認知症の主な原因であるアルツハイマー病、レビー小体型認知症、脳血管性認知症の中の、アルツハイマー病について説明します。
アルツハイマー病とは、脳内老廃物である「βタンパク」と「タウタンパク」というゴミが長い年月をかけて徐々にたまり、神経細胞が少しずつ破壊されていくのがアルツハイマー病です。
これらのゴミは、若い時は酵素によって毎日分解処理されていますが、年々その分解・除去能力が低下してくると、ある年齢から異常蓄積が始まります。
アルツハイマー病の経過
最初は出来事が記憶に残りにくくなるので、出来事の前後関係が分からなくなり、何度も同じ事を聞いたり、カギを何度も失くしたりするようになって家族が気付きます。 やがて買い物が出来ない、調理が出来ないなど、生活が困難になってきます。
その他には、置き忘れ、しまい忘れ、服装など身の回りに無頓着になる、同時に2つの作業を行うと1つを忘れる、計画をたてられない、複雑な話を理解出来ない、興味が薄れ意欲が無くなり趣味活動などをやめてしまう、怒りっぽくなる、疑い深くなる、大切な物を盗まれたという、などの症状があります。
認知症の5〜6割はアルツハイマー病が原因だそうです。