認知症のお話 その4 脳内血管性認知症
アルツハイマー病の3つ目の原因、脳血管性認知症について。
脳血管性認知症とは、動脈硬化が徐々に進んで脳血流が低下して、脳内の連絡網が壊れるために生じる認知症です。
大きな脳梗塞を生じれば、脳の血管が詰まってしまうのは誰にでもわかりますが、気が付かないような小さな脳梗塞があちこちで起きた結果、徐々に認知機能が低下し認知機能につながっていることもあります。
それだけに、高血圧や糖尿病、脂質異常症など、動脈硬化を進行させる病気を予防することは、認知症予防のためにも重要です。
今まで書きましたアルツハイマー病、レビー小体型認知症、脳血管性認知症が一緒になって進行するほど、認知症を発症しやすくなります。
多くの場合、老化とともにこれらの病気が知らず知らずに脳の中で重複して起きています。 それだけに、どれにも気をつける生活習慣が大切なのです。