症例紹介

主訴

反対咬合(受け口)が気になる

骨きり手術をしないで反対咬合を改善したい

初診時の所見(2023年10月)

患者様は反対咬合(受け口)を骨きり手術なしで改善したいとの要望で来院されました。



診断

骨格性3級 下顎前突 メジオフェイシャルタイプ

Angle 3級 前歯のクロスバイト

治療計画

患者様の前歯部は反対咬合であり、これを改善するためには上顎の前歯が下顎の前歯を飛び越えないといけません。飛び越える環境を作るために、バイトアップ(噛み合わせの高さを上げる)を行い、上顎の前歯を唇側に出していく計画としました。

治療の手順として、通常通りレベリングを行い、歯列のフラット化を進めます。その際にオーバーレイアーチで歯列の拡大も同時に行なっていきます。その後、ゴムメタルワイヤーが適用可能な段階でワイヤーを変更し、臼歯部のアップライトを行いながらスペースを獲得し、前歯部も内包へ入れていく力をワイヤーへ付与します。最終的に、咬合と歯列を整えてフィニッシュへと移行する計画としました。

治療経過
治療後 2023年2月

約12ヶ月の治療により、反対咬合(受け口)が改善されました。

患者様からも「手術なしで上の前歯が下の前歯を飛び越えると思わなかった」とご満足いただき、治療の成果を実感されていました。

また、左下はインプラント治療も同時並行で進めております。

奥歯は残念ながら保存不可能な歯であり、抜歯を行い治癒期間を設け、インプラントを埋込、現在仮歯にて咬合の確認と歯肉の調和を行なっています。

治療期間・費用・リスク

動的治療期間12ヶ月
治療費¥1,100,000

治療後のリコール時におけるリスクマネジメント

  • 矯正装置除去後に後戻りすることがあるので、保定装置を決められた期間確実に装着してください。
  • リコールによる継続定期検診が必要となります。