全顎治療(咬み合わせ)
Full Mouth Reconstruction

全顎治療について

健康に最も関係する姿勢は、身体の正中を中心に左右対称であることが望ましいです。

立位歩行であるヒトの頭の重さは、ボウリングの最も重いボウルと同じくらいで7~8kgと重く、細く屈曲性に富む7椎の頚椎に支えられているためバランスを崩しやすいのです。

頭の傾斜は、審美的問題を生じるだけでなく、姿勢に関与する、筋肉・靭帯・骨構造の不調和を引き起こし、頭痛・肩こり・頸腕症候群をはじめ、内臓諸器官の圧迫を生じ、全身的不健康の要因となります。

この問題を回避するためには、顔面頭蓋全体の重心に関係する下の顎の位置を適正にし、その位置を保持できる咀嚼器を構築する必要があります。

下顎変位を起こさない理想の咀嚼器を目指すとなれば、以下の項目が重要となります。

咬合平面 生体の正中矢状面に直交し、左右対称同行・同矢状傾斜を有した咬合平面
歯列弓 正中線に対して左右対称な歯列弓
審美性 顔貌に調和した歯軸とスマイルライン
咬合接触 均衡接触
下顎運動 真前方、左右対称に運動できるアンテリア・ガイド
咬合様式 相互保護咬合

 

当院での治療について

正中矢状面を基準とする咀嚼器構築法、SHILLA SYSTEMを活用し「健全なる身体は健全なる咀嚼器に宿る」ことを目標とし、歯の1本1本を診るのではなく、顎口腔系全体からの全顎治療に取り組んでおります。

実際の治療例をご紹介致します。

口臭をともなう咬合崩壊の症例

口臭をともなう咬合崩壊 写真

症例について

「歯がぐらぐらして、良く噛めない。口臭が気になる。」という訴えで来院していただきました。

CT診断により全顎的治療を行った症例

CT診断により全顎的治療を行った症例 写真

症例について

虫歯と欠損歯が多数認められ、かみ合わせが崩壊した状態を示しています。

30代女性 歯列を拡大したケース

30代女性 かみ合わせ 写真

症例について

右と左と奥歯のかみ合わせが違って咬みづらい。全体にしっかり治したいという主訴友人の紹介で来院されました。

40代男性 下顎偏位改善し再構築したケース

40代男性 下顎偏位改善し再構築

症例について

治療を重ねるに従い、かみ合わせが安定せず咬みづらくなってきているという主訴で、当医院で治療を受けているご家族の紹介で来院されました。

症例⑨:総義歯 (印象・模型・排列・歯肉形成はすべてドクターの手により調整)

症例:⑨総義歯・総入れ歯 (印象・模型・排列・歯肉形成はすべてドクターの手により調整)

症例について

入れ歯を入れなおしたいということでご家族の紹介で来院されました。

症例⑩:70代 女性:咬み合せの高径を上げて咬合を再構築したケース

症例:⑨総義歯・総入れ歯 (印象・模型・排列・歯肉形成はすべてドクターの手により調整)

症例について

入れ歯が痛くて咬めない。歯がぐらぐらしてきた。
下の歯が見えないくらい咬み合せが深くなって話しづらいという主訴で来院されました。

40代 男性 矯正により歯列不正を改善したケース

症例:⑨総義歯・総入れ歯 (印象・模型・排列・歯肉形成はすべてドクターの手により調整)

症例について

下顎の歯列弓が大きく、逆の咬み合せとっている。
また、犬歯の位置異常により不潔域からカリエスを多発している。

30代 男性:初診から20年、歯ぎしりによる咬耗を改善した症例の現在

症例:⑭30代 男性:初診から20年、歯ぎしりによる咬耗を改善した症例の現在

症例について

初診から20年、歯ぎしりによる咬耗を改善した症例の現在の状態をご紹介致します。

全顎治療後18年経過の長期症例の現在

症例:⑭30代 男性:初診から20年、歯ぎしりによる咬耗を改善した症例の現在

症例について

初診から18年、咬み合せを改善した症例の現在の状態をご紹介致します。

治療に伴うリスク

1. インプラントが定着しないリスク
 もし定着しなかった場合は、無償で再手術を行います。

2. インプラント周囲炎
 ご自分での継続的なケアと、1ヶ月〜3ヶ月毎の歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要です。